日本薬学教育学会参加記
2025年8月23日、24日の2日間にわたって開催された、日本薬学教育学会に参加してまいりました。会場は帝京平成大学中野キャンパスでした。
J R中央線中野駅から、中野四季の森公園を抜けた先にキャンパスはあります。噴水や水遊びができる浅い川が木陰に配されてはいましたが、いつものように30度越えの気温です。スーツのシャケットは流石に着てはいられません。しかし、涼を求めて、多くの親子連れが水着やTシャツ短パンで、ずぶ濡れになって賑やかに過ごしていました。その公園を抜けて、近代的なキャンパスの入り口に、今回のテーマが配された看板が見えました。
「多様な未来へ。つなぐ教育。」
10時から始まった特別シンポジウムは、日本薬学教育学会の2030年に向けたビジョンについてのセッションです。乾賢一先生(日本薬学教育学会理事長)と入江徹美先生(中長期ワーキンググループ)の公演に続き、パネリスト10名の各分野(編集、薬学カリキュラム、倫理教育、国際化、ICT他)に関わる先生がたが登壇し、日本薬学教育学会に関わる活動についての方針や展望などが語られました。
日刊薬業が報じたのは、このセッションの一部の切り取りであり、教育の問題に関して真正面から見つめている教職・薬剤師の意見が述べられました。当会のポスター発表に関し、AASPと日本薬学教育学会の参加を勧め、準備にも携わってくださっている杉林堅次先生(城西国際大学イノベーションベース)も質問に立ちました。(キーワード:国際化、学生の資質、教員の資質、コアカリキュラム、実務実習他)
特別シンポジウムの後、ランチョンセミナーを経てそれぞれワークショップやシンポジウムに参加後、初日の最後は宿泊先で懇親会を行いました。今回、遠方から参加した数名の会員のために、ホテルを一か所にまとめ、近隣の飲食店を予約、薬剤師の業務や将来に関してここでも熱い議論を交わしました。
ポスターセッションは二日目、
下一奇数数が午前1時間と偶数は午後1時間で割り振られており、我々のポスターセッションは午後となっていました。三々五々集まってきた会員と、ファストオサーの共同代表田村でポスターセッションを行いました。他、ポスターを見にきてくださったり、気にかけて別のタイミングで声をかけてくださった方は多くありました。二日間の総括としては、教育現場と、実際の実務の現場の認識の乖離があること、また、それぞれの現場の中でも熱量や方向性に差があることがわかりました。
薬剤師倫理学会としては、現在は医薬品に関する法倫理についてのセッションしか動いておりませんが、今後は教育やその他の分野でのセッションができるよう会員間の勉強会やミーティングを行うことで、研究や検証を行える人を増やし、そこからさまざまな「薬剤師の可能性」を発信できる団体として活動していけるのではないかと感じました。
終了後、杉林堅次先生を囲んでお茶会をしました。
皆様の積極的な活動での参加を期待しております。ご意見、ご質問はいつでも、ホームページの問い合わせフォームからお願いします。理事・代議員を直接ご存知の方は、そちらでも構いません。
また、会員として参加、活動してみたいという方を是非ご紹介ください。
●入会をご希望の方は以下をクリックしメールアドレス入れて頂くとメールが届きます。
https://www.kaihipay.jp/forms?form_code=7269803729696914